
羽毛ふとんを使い始めてから、色々な種類の羽毛や羽根のものを試してきました。表記されている羽毛の種類や量である程度は判断できますが、生地や縫製は実際に自分で触ってみないと解りませんよね。また、身体にフィットするかどうかは寝てみないとわかりません。もちろん店で眠るわけにはいきませんが…。そこで、使ってみたいと考えている方の参考になるように、自分なり感じた選び方をまとめてみました。
布団の中に使われているのは、水鳥の羽でアヒルか雁が一般的です。どちらも鴨の一種ですが、アヒルはダック、雁はグースと呼ばれています。渡り鳥である雁の方がアヒルに比べて水上に生息している割合が多く羽根の保温力も高いという特徴があります。また、保温力の高いグースの中でも、より北の地域に生息している種類の方が保温力の高い羽根を持っています。特に高級品といわれるのはマザーグースで、ホワイトとシルバーがあります。マザーグースの手摘みになると一生物のふとんになりますよ。
ふとんに使用されている鳥の羽根には「ダウン」と「フェザー」があります。フワフワとした水鳥の胸毛はダウンと呼ばれ、保温性・保湿性に優れています。反対にフェザーは、飛ぶ時に使われる羽根で、フェザーの割合が多いものは「羽根ふとん」と呼ばれています。フェザーは芯が硬くしっかりしているため、小さなスモールフェザーを使っていても、ごわごわした感触になってしまったり、生地から突き出やすくなります。しかし、ダウンよりかなり安いため、一般的な価格で販売されているものの多くはダウンとスモールフェザーを混ぜ合わせて使われています。
羽毛ふとんの品質は、使用されている羽根の重量ではなくダウンとフェザーの割合で判断すると良いでしょう。目安としては、ダウンが8割以上含まれていること。できれば90%以上ダウンが使われているものであれば、ダウンの質が最高級でなくても保温性・保湿性は良くなります。また、入っている量については、重量よりカサ丈を基準にするのがポイントです。比較的安いものでもカサが120cm以上無いものは避けた方が良いかもしれません。目安としては160〜180cmあれば高級、180cm以上あれば最高級といわれています。
羽毛布団というと、中の羽毛の量や種類ばかり気にかけてしまいがちですが、肌に直接当たる生地にも気を配りたいものです。ポリエステルは滑らかなさわり心地なので、こちらの肌触りが好きだという人も多いのですが、通気性には優れていない生地です。そのため、特に内側通気性の良い綿が使われているものがおすすめです。外側は肌に当たることが少ないのでナイロン素材が使われていても、内側だけは綿やシルクであればいいと思います。
高いものというイメージがありますが、通販やインターネットでは、枕や敷き・掛け布団と換えカバーがセットになっているようなかなりお得な羽毛布団セットが販売されています。その違いは、羽根の種類・鳥の種類・羽毛の量・質で決まるといっても良いでしょう。しかし、そのほかに、カバーに使われている生地やキルト加工などの縫製によっても使用感・値段が変わります。あまりにも激安で割合やカサが記載されていないものは、購入前に販売先に内容を確認するほうが良いでしょう。
風を通して乾燥させる意味では、定期的に風通しの良い日陰で干すようにします。1〜2週間に1度は、直射日光に当てて天日干しにするのが、長く品質を保つポイントです。また、干している間に、数回表と裏をひっくり返すと湿気が逃げてしっかり乾燥させることができます。ひっくり返せない場合には、肌に当たる面を外側にして干しましょう。
家庭のクリーニングは、カバーだけにしておくほうが良いでしょう。コインランドリーの大型洗濯機を利用して自分でクリーニングしようとする人もいますが、一度ももみくちゃにされてしまった羽根は、元には戻りません。そのため、本体は専門業者やクリーニング店に委託することがおすすめです。染み込んだ汗などは、定期的に干すことで解消できますので、汚れが気になる場合には、カバー自体をこまめに交換できるようにしておいたり、撥水効果のあるものを選ぶのもいいかもしれません。
羽毛ふとんは決して叩いていけません。中の羽根が崩れたり壊れたりしてしまい、品質を落としてしまいます。保温や保湿性も低下してしまいます。叩く以外にも強い衝撃を与えたり、圧縮袋に入れて保管するのも同じ理由から避けた方が良いでしょう。また、シングルとダブルでは、使用時にできる空間が違ってきます。ダブルの方が隙間ができやすいので、使用していて空間ができてしまうという場合には、上からカバーを掛けると良いかもしれません。
